診療について☆あべ耳鼻咽喉科クリニック

耳鳴り【木曜日・午後/耳鳴り外来担当倉田医師】

 耳鳴りは世界人口の20%に現れると言われています。
耳鳴りは治らないという時代から耳鳴りは治りやすい病気に変わってきています。

疲れた時や鼻を噛んだ時に瞬間的に「キーン」「ジー」といった耳鳴りが聞こえ、すぐ消失する。こうした経験のある方は多いかと思います。ただ耳鳴りが慢性的に続くと何か大きな病気の前兆ではないかと不安に思ってきます。

当院は検査をしっかり行い、怖くない耳鳴りであると理解して頂き、TRT(耳鳴の再訓練法)を紹介させて頂き耳鳴りの軽減に取り組んでいきます。


~耳鳴りとは~

自覚的耳鳴、他覚的耳鳴があります。一般的には耳鳴りとは自覚的耳鳴を指します。自覚的耳鳴は本人だけが感じる音で体内に音源がないとされ、他覚的耳鳴とは血管性耳鳴、筋性耳鳴が代表されますが、本人の体の中に音源があるとされています。血管性耳鳴とは耳周囲の血液が流れる音を感じます。血流動態の異常やストレスによって一時的に聞き取ってしまうことがあります。ザーザーという耳鳴りが聞こえます。筋性耳鳴とは耳周囲の筋肉の収縮リズムの異変で起こります。カチカチという硬いクリニック音が聞こえるのが特徴です。


~耳鳴りのメカニズム~

ここからは主に自覚的耳鳴りを耳鳴りとして説明していきます。
多くの耳鳴りには難聴が関わっていると言われています。聴力検査で異常が出なかったとしてもわずかながらの内耳の有毛細胞のダメージがあると言われています。そのダメージを受けた有毛細胞からの放電は弱まります。脳は他の音に比べ放電が減った周波数の音に関して敏感になります。頑張って聞き取ろうとするわけです。こうして脳の興奮した状態が作られ、脳の活動が耳鳴りとして知覚されていくようになると言われています。つまり耳鳴りは「脳」で鳴っているのです。さらに脳は耳鳴りがなっているかどうか注意深くなっていき、私たちの心は「このまま耳が聞こえなくなってしまうのではないか」「何か大きな病気の前兆でないか」とますます不安になっていき、悪いサイクルに入っていきます。


~耳鳴り治療~

耳鳴り治療ではこの負のサイクルを断ち切ることから始めます。そのために聴力検査、耳鳴検査、THI質問票などを行っていき、怖い耳鳴りではないということを理解して頂きます。
これだけで多くの患者さんの耳鳴りは軽減していきますが、改善しない場合には専門病院をご紹介させて頂き、TRT(耳鳴りの再訓練法)等の専門的治療をお勧めさせて頂きます。